どんな職業か
医療の現場で医師・歯科医師の指示に基づいて、放射線による検査や、治療等に携わる。 人体に放射線を当てると、内部の状態が陰影としてフィルムに写し出される。これを利用して、放射線を人体に照射して診断用写真を撮影するX線撮影、バリウム検査、マンモグラフィ(乳房撮影)などの仕事が最もよく知られている。病巣を立体的に診断するために、体位を変えて何枚も撮影したり、放射線のビームを体のまわりに回転して当て、その情報をコンピュータで画像化したりするCT検査も行う。 そのほか、体内に送りこまれたラジオアイソトープ(放射性同位体)を通じて、諸器官の働きや異常を外部から放射線測定機で調べる。また、放射線治療では、人体深部のガンに放射線を照射し、ガン細胞を破壊する。 放射線は大きな医療上の効果をもっているが、専門技師としてこの効用を最大限に利用すると同時に、被曝(ひばく)による危険を最小限にくいとどめるよう管理することも重要な仕事である。 また、放射線を用いないMRI検査(核磁気共鳴画像法)や超音波検査も行う。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 パソコン、医療機器(X線検査装置、マンモグラフィ、CT検査装置、放射線測定機、MRI検査装置、超音波検査装置等)
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 読解力 | 4.2 | 166 / 498 | 上位33% |
| 傾聴力 | 4.2 | 270 / 498 | 上位54% |
| 説明力 | 3.8 | 283 / 498 | 上位57% |
| 指導 | 3.6 | 229 / 498 | 上位46% |
| 文章力 | 3.6 | 267 / 498 | 上位54% |
| 他者の反応の理解 | 3.5 | 238 / 498 | 上位48% |
| 道具、機器、設備の選択 | 3.5 | 100 / 498 | 上位20% |
| 操作と制御 | 3.4 | 42 / 498 | 上位8% |
| 他者との調整 | 3.4 | 248 / 498 | 上位50% |
| 学習方法の選択・実践 | 3.3 | 197 / 498 | 上位40% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 医学・歯学 | 4.5 | 7 / 508 | 上位1% |
| 生物学 | 2.7 | 15 / 508 | 上位3% |
| 物理学 | 2.5 | 19 / 508 | 上位4% |
| 顧客サービス・対人サービス | 2.4 | 171 / 508 | 上位34% |
| 化学 | 2.1 | 30 / 508 | 上位6% |
| 教育訓練 | 2.1 | 62 / 508 | 上位12% |
| 公衆安全・危機管理 | 2.1 | 34 / 508 | 上位7% |
| コミュニケーションとメディア | 2.1 | 76 / 508 | 上位15% |
| コンピュータと電子工学 | 2.1 | 54 / 508 | 上位11% |
| 心理学 | 1.9 | 83 / 508 | 上位16% |
アビリティ
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| トラブルの察知 | 3.6 | 74 / 426 | 上位17% |
| 発話理解 | 3.1 | 159 / 426 | 上位37% |
| 発話表現 | 3.1 | 194 / 426 | 上位46% |
| 一瞬で素早く反応する力 | 3.1 | 57 / 426 | 上位13% |
| 記憶力 | 3.0 | 91 / 426 | 上位21% |
| 発話明瞭性 | 3.0 | 31 / 426 | 上位7% |
| 選択的注意(集中する力) | 3.0 | 103 / 426 | 上位24% |
| モノの見え方に関する想像力 | 3.0 | 47 / 426 | 上位11% |
| マルチタスク | 3.0 | 112 / 426 | 上位26% |
| 筋力 | 3.0 | 59 / 426 | 上位14% |
仕事内容
- 医師の指示により、様々な放射線を利用して病気の診断のための撮影や治療のための照射をする。
- 患者に検査手順を説明し、検査台に誘導し、身体の位置を固定する。
- X線撮影装置と患者の位置を調節し、装置の使用時間や距離をセットする。
- 患者や測定者に放射線に対する安全対策を講じる。
- 走査対象の場所を映すビデオ画面を監視し、解像度やコントラストを調節する。
- 目標とする映像を写真に撮るため、コンピュータを操作する。
- 放射線照射のため、装置を操作する。
- 医療従事者や患者の被ばく線量を管理する。
- 異状所見があった場合は、医師に伝える。
- 医師が装置や機器を用いて診断をする際に操作の補助をする。
- 他の医療スタッフに、検査に関する技術情報を提供する。
- 巡回検診では巡回先において検査を行う
- 検査装置の調整を行い、維持管理計画を立てる。
- 検査装置や備品の管理をする。
- 検査機器を消毒する。
- 装置の設置等について官公庁に届け出る。
- 放射線業務に必要な予算を作成する。
- 新しい検査装置を購入する。
- 検診の重要性を伝えるイベントに参加する。
- 勉強会や研修会に参加し、知識や技能を習得する。
なるには
診療放射線技師になるには、厚生労働省が管轄する国家試験に合格し、診療放射線技師免許を得る必要がある。高校卒業後、大学(4年制)、短期大学(3年制)、専門学校(昼間3年制・夜間4年制)など国が指定した診療放射線技師教育機関にて規定の時間数を習得することで試験の受験資格を得ることができる。現在、3年制教育機関は4年制への移行が進んでおり、年々4年制大学が増加傾向にある。 入職経路としては、新規就職者は学校・養成所のあっ旋や専門誌の求人広告によることが多い。また、日本放射線技師会と各都道府県放射線技師会でも就職のあっ旋を行っている。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 大卒 | 0.7 |
| 専門学校卒 | 0.5 |
| 短大卒 | 0.3 |
| 修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む) | 0.2 |
| 博士課程卒 | 0.1 |
| 高卒 | 0.0 |
関連する資格
- 診療放射線技師
- 第1種放射線取扱主任者
- 第2種放射線取扱主任者
給料
賃金構造基本統計調査では「診療放射線技師」として集計されています(2023年・全国)。この区分には1の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 367.4千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 960.9千円 |
| 平均年齢 | 41.1歳 |
| 平均勤続年数 | 13.4年 |
| 労働者数 | 5,303人 |
男女で見た給与
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤324.9千円
- ≤348.2千円
- ≤366.5千円
- ≤394.8千円
- ≤436千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「専門的・技術的職業従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率1.4%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人179千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比20.1%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比18.3%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
専門的・技術的職業従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 専門的・技術的職業80%
- サービス職業6%
- 管理的職業3.2%
- 事務3.2%
- 販売3%
- 生産工程2.4%
- その他2.1%
この分類に入った人のうち、20%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
病院や診療所で働く人がほとんどである。このほか保健所、企業の医務室、集団検診業で働く人もいる。勤務時間は通常は日勤体制であるが、救急患者に対応する病院などでは、休日や夜間の勤務となる場合もある。 労働環境として、放射線被曝を最小限にする工夫と健康管理が進んでおり、安全に配慮されるようになっている。 医療以外の分野でも原子力産業や電力会社などの工業分野で放射線の利用が拡大しているため、専門教育を受けている診療放射線技師の需要がある。
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- 臨床工学技士近さ 0.859
- 臨床検査技師近さ 0.805
- 細胞検査士近さ 0.739
- 外科医近さ 0.666
- 鉄道車両の設計・開発近さ 0.665
- 救急救命士近さ 0.649
- 消防官近さ 0.638
- 歯科医師近さ 0.634
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)